腸内環境が美人を作る
便秘や肌荒れ、ダイエットの効果が出にくい、など悩んでいる女性は多いですよね。その原因、腸内環境のせいかも知れません。
腸内不美人になっていませんか?
便秘気味
しっかり眠れた気があまりしない
朝食を食べないことが多い
運動をほとんどしない
身体が冷え性気味
常になんとなくだるい
おふろはシャワーで済ますことが多い
外食が多い。週に3回以上
チェックがたくさんつく人は、腸内美人への基礎ができていないかも。今すぐ生活習慣を改善しましょう。
便秘や冷えを自覚している人の割合(女性)
平成22年国民生活基礎調査 厚生労働省
便秘は20~50代では約40%、60代ですと約60%もの女性が自覚しています。冷え性も30~50%ほどの方が意識しているのです。便秘や冷えは美容だけではなく、健康にも大きく関係する症状です。
美容と健康は相乗効果です
便秘になるとニキビができてお肌が荒れたり、顔がむくんだりしませんか。便秘とお肌の関係だけを見ても、腸内環境と美容・健康は大きいつながりがあります。
キレイになるための努力が、体を根本から健康にしてくれますし逆に不規則で乱れた生活をすることで、太りやすくなったり肌荒れをしたりしてしまうのです。
腸内環境を整えることは、免疫力をUPさせ、代謝機能もUPします。それがお肌をキレイにしたり、痩せやすい身体を作るチャンスになるのです。では腸内環境を整える秘訣をお伝えしていきますね。
善玉菌と悪玉菌 どんな働き?
腸内の壁にはいろいろな菌が種類ごとに集まっています。最近話題になっている『腸内フローラ』です。この腸内フローラの状態が、健康や美容に影響を与えるのです。
腸内には『善玉菌』『悪玉菌』『日和見(ひよりみ)菌』という3つの菌があります。この『日和見菌』は、外部からの影響で善玉菌にも悪玉菌にも変わることが知られています。生活習慣が個々に違うことで、腸内細菌もいろいろな種類が存在しています。最近では「腸は第二の脳」と、人の性格にも影響があるとも言われています。これらの100種類以上も存在する腸内細菌ですが、この菌を善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7のバランスで存在している状態がベストと言われているのです。
善玉菌○
代表はビフィズス菌や乳酸菌です。乳製品に多く含まれていますが、ダイエット中であまりカロリーは摂りたくないな…という方は、ぬか漬けなどの漬物、味噌、キムチなどがオススメです。チーズもナチュラルチーズの方が生きた乳酸菌です。善玉菌は、腸内でビタミンを作ります。「ビタミンB1(チアミン),B2(ボフラビン),B3(リボフラビン,ナイアシン),B5(パンテトン酸)B6(ピリドキシン),B7(ヒビオチン),B9(葉酸),B12(シアノコバラミン),ビタミンk,」といったビタミンを生成(合成)します。これらは体を若く保つために必要なビタミンですね。さらに免疫力をUPしてくれます。
悪玉菌○
悪玉菌は腸内に腐敗物を溜め込んで、有害物質を作り出してしまいます。悪玉菌の主な働きは「有害物質の放出」。毒性のアンモニア、アミン、硫化水素、発がん性物質を増殖させます。それらが腸から血液を通して全身に運ばれ、体に様々な「悪い影響」を与えます。生活習慣や食生活の乱れ、ストレスを抱え込んだりすると、悪玉菌が優勢になり始めます。そうすると、どっちにも変身できる日和見菌がどんどん悪玉菌に変身!
悪玉菌がいっぱいになってしまうと、腸の働きが鈍り、◇便秘 ◇おならが臭くなる ◇人間の幸福感や前向きな思考をつくると言われている「セロトニン」や「ドーパミン」の合成がうまくいかなくなると言われています。この合成がうまくいかないと「鬱」などにもつながります。◇代謝がスムーズに行われてなくなるので、必然的に太りやすくなります。スグ太る、食べないのに全然痩せない。食べてないのに太っていく。これらのことは悪玉菌が関係していると言われています。
善玉菌を取り入れて腸内環境を整える
善玉菌がうまく働くと、美容に必要なビタミンがたくさん作られます。さらに免疫力もパワーアップ!不要な老廃物もどんどん腸の外に出してくれるので、
◇肌がキレイになる◇ダイエット効果がUP◇代謝も腸とダイエットに関係があります。体は常に古い細胞を新しい細胞へと入れ替えていくのですが、その働きは脂肪の燃焼にも影響を与えます。善玉菌が減り悪玉菌が増えることによって、この「細胞の入れ替え」が頻繁に行われなくなり、食べていないのに太っていく、なんてことにもなりかねます。
善玉菌を増やす!エサになる食品
善玉菌がたくさん増えるためにエサになる食品も食べましょう。代表が◇オリゴ糖/はちみつ ◇大豆 ◇アスパラガス ◇ごぼう など
食物繊維は第6の栄養素。腸内環境を整えてくれる王様です。不要なものを体外へ排出してくれる他、善玉菌を増やす働きもしてくれるのです。豆類・きのこ類・海藻類が代表です。
冷えた体は絶対ダメ。腸内環境を悪くする冷え性
次に大事なポイントは「冷え」。女性は特に生理や更年期があるので自律神経が乱れやすく、体温調整がうまく働かなくなりやすいです。
さらに熱を生み出す筋肉が生まれつき男性に比べて少ない、貧血や低体温など血液の流れがスムーズでないことも冷えの原因と言われています。
「冷え性」は痩せにくくなるだけではなく、肩こり・頭痛・不眠・便秘や乾燥肌、リウマチなどの慢性疾患も招きます。血行不良が原因でお肌のくすみや体内で栄養が循環しにくくなることが原因で、基礎代謝も下がるようになってしまいます。ダイエットをするためには基礎代謝はとても大切ですよね。
食材選びで体を変えましょう
冷えない体作りの為にも、腸内環境のためにも、やはり食生活をキレイに整えることは大きなポイントです。
基本的には毎日せきるだけ規則正しく食事を摂る、体を温める食材を摂ることが大切です。
◇代表的な食材 ネギ トウガラシ ショウガ ニンニク
成分として、筋肉を作るたんぱく質、タンパク質の吸収を助けるビタミンB群、血管を健康に保つビタミンE群が多く含まれているものが理想です。
カロリー制限だけがダイエットではありません
「食べなければ痩せる」「運動すれば痩せる」 ちまたではそれがダイエットの「あたりまえ」と思われているのが事実かもしれません。
でも女性の体の作りから考えると、体内の環境を整えなければ、無理なダイエットをした結果さらに自律神経が乱れ、リバウンドや、食べないのに痩せない、という悲しい結果を招くことも起こりうるのです。
腸内環境を整えて、健康と美容を同時に手に入れたいですね。そのためには
◇毎朝決まった時間に朝食を食べましょう
◇便秘気味の人はあえてトイレに座る時間を作りましょう
◇自転車や自動車に乗らず、ちょっとの距離なら歩くようにしましょう
◇夕食はできるだけ早めに済ませ、寝るまでにおなかをからっぽにしましょう